好きなシステムのプレイヤーをする方法

僕がGMすると面白いセッションになりません。
技術が未熟なのもありますが、もう一つ大きな要因があります。
それは、好きなシステムのGMをするからです。
一度好きになってしまうとあばたもえくぼで、様々な要素がいい物に見えてしまいます。
それをシナリオ作成時、みんな伝えたくなって、全部、盛り込んでしまうのです。
そうするとプレイヤーは(もちろん、そのシステムが好きだなんてことはあり得ませんから)、あれもこれも、情報量の多さにめまいを起こしてセッションを楽しめず、システム自体も今後敬遠してしまうのです。
僕は好きなシステムのプレイヤーをできず仕舞い。


では、どうしたらいいのでしょう。
誰かにGMをやらせてしまえばいいのです。
きっとその人は僕のような愚かな失態を犯さず、一つか二つの特徴を残してばっさばっさ切ってくれるでしょうから、プレイヤーは少なくとも通常程度には楽しめます。
そこで颯爽と自分が、世界観に合った、利用した、格好いいプレイをするのです。
こんな[優れていることを表す修飾語]ことができるシステムなのか!
他のプレイヤーは錯覚してくれます。
ついでに義理でやっていただいたGMも騙します。


また、GMの代わりにプレイヤーを誉めることも忘れてはいけません(「それは世界観と合わない」なんて言うのは、もってのほか)。
折角いいシナリオを作ったのに、お馬鹿なプレイヤーのせいで台無しにされると(大抵そうなります)中々好意的な意見を言えないものだからです。
誉める時にはできるだけシステムならではの観点で誉めます。
「次はこうしたらもっとよくなる」と課題を提示してもいいかも知れません。
例えわけが分からなくても、人間、誉められると嬉しいものです。いや、わけが分からないくらいの方がいいかも知れません。記憶にとどまって、暫くしてから「またやろうかな」なんて思い出してくれるからです。
後はもう大丈夫。
放っておいても次の僕のGMには参加してくれます。
中毒になってルールブックを買い、始めプレイヤーをする為の物だったそれを使って、いつの間にかGMをしている自分に彼/彼女は気付くわけです。
もう、プレイヤーし放題。


この方法には一つ難関があります。
そう、最初に他人にGMをさせることです。
でも簡単。
今の構想を話してから、相手が愛しているシステム(隠していたって、或いは「何でも好きだよ」と言っていたって、一つや二つあるものです)のGMを、僕がしてさしあげればいいのです。
交換条件というわけです。


結論。
好きなシステムを広めるには、自分はプレイヤーをするべし。
そうすればシステムが広まって長期的にプレイできる。


……あ、いつもこんか悪巧みをしてセッションしているわけじゃありませんから、勘繰らないでくださいよ!
思い付いたので書いてみただけです。


本当です。