闇へ降りゆく
今日は『ワールド・オブ・ダークネス』のオンラインセッション「Weeping Alice(日本版)」後編。
とてもいいシナリオでした。
いいシナリオというのは詰まり、『WoD』のコンセプトをうまく表しているということ。
クトゥルフ神話物のRPG*1みたいに怪物や超常現象との遭遇を主眼に置いたシステムと違い、このゲームの主役はあくまで人間が「元から持っている内面」です。
タクシーの相乗りやら商売やらネトゲやら殺人やら超常現象やら、を通じて、これが歪む。『ゴーストハンターRPG』がもしかしたら近いのかもしれませんね。
これはRPGで表現しようと思うとかなり難しいのですが、「Weeping Alice」とストーリーテラーは巧くやってくれました。
『WoD』発売直後に紹介されて読んだディーン・R・クーンツの短編「闇へ降りゆく」*2は、このシステムのコンセプトを見事に体現していて*3感銘を受けた憶えがあります。
長くなりますが骨だけ紹介してみましょう。
短くする為に敢えて出来事の順番を変えたり内容を変えています。
ネタバレします。
闇へ降りゆく―ストレンジ・ハイウェイズ〈2〉 (扶桑社ミステリー)
- 作者: ディーンクーンツ,Dean Koontz,大久保寛,白石朗,内田昌之,安田均
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/01/01
- メディア: 文庫
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