もうすぐ雪

虫は苦手な人も多いと思います。
(そういう人は以下は読まないように)
不幸にも北海道では(極一部にしか)ゴキブリは出ないので、その御尊顔を拝したことは無いのですが、中々死なない、どこにだっている、などという噂を伝え聞く度に、「寝ている間に布団の中やら口に入ってくることが、あるのだろうか」と不安でたまらなくなります。


北海道ではゴキブリは出ませんが、代わりに(?)雪虫が出ます。学術的な名前があったように思いますが知りません。雪虫です。
体調およそ5mmほどの、黒い体をして背中に白い綿毛のようなふわふわを乗せている虫です。
数が多くて、夜、街灯の下では、粉雪が降っては舞い上がっているようにさえ見えます。


この雪虫、姿を現すのが秋と冬の丁度境目で、その律儀さは「雪虫が出たら一週間後に本物が降る」と思っていいほどです。
その雪虫が今朝、家を出ると辺りを舞っていました。帰って来る時にも。
だから、来週には初雪です。間違いありません。
今年は早いですね。みんな、タイヤ交換の用意なんてしていないでしょうから事故多発です。


さて雪が降ると、道を歩いている間に頭や帽子に雪が積もります。
雪虫も同じくらいの密度で空中を漂っています。

ですので学生が朝遅刻ぎりぎり、自転車をとばさざるを得ない時、とばしただけ勢いを付けて奴等は顔にぶつかってくるわけです。口から入って喉の奥にぶつかります。鼻の中にだって入れます。粉雪ほどの、大きさなのですから。
家に帰ってうがいをしてもまだ、喉奥に異物感の残るこの季節、今雪が降る筈も無いので、また、雪虫出現の時が来るんだろうなあ。