獲物の最上の分け前は、最も高位の者がとるべし?

僕は人と話すのが、特に初対面の人に話し掛けるのが苦手です。
でも、時にはそういう勇気も必要となります。


欲しい物がお店に並んでいない。
もう、都会では見掛けたという報告もあるのに、無い。
僕は困りました。
“それ”が無いからではありません。
“それ”は、きっと、このお店にはもう、入荷しているだろうと予想がついていたから。
“それ”を手に入れるには、店員さんに尋ねなければならない。
この一事に、目当ての物も無いのに店内をうろうろウロウロ、暫く歩き続けました。
でも、あると分かっていて“それ”を見過ごすことは、結局のところ僕にはできませんでした。


「あの、TRPG雑誌の『ロール&ロール』の13号は、まだ入荷されていませんか?」
「あ、『ロール&ロール』なら、今丁度入荷したところなんですよ」