テレビ番組耐久観賞

寝よう寝ようと思いつつ、結局十時間以上もずっと、徹夜で、パソコンテレビGyaOで番組を観ていました。
http://www.gyao.jp/


何でか知らないのだけどテレビアニメの『ガラスの仮面』が第1話から順に、また配信しだしたのです(第32話まで)。
http://www.gyao.jp/sityou/catelist/pac_id/pac0000740/
でも22話まで観たところで流石に力尽きて入眠。
続きはまた次の日。


や、面白い。
役者を目指す女の子が、様々な困難を通じて成長していく、という番組なのですが、何しろ役者です。
作中に、舞台演劇、映画、テレビドラマ、色々と出てきます。
ちゃんと、その場面も映ります。
成長物語なので、本番前にスランプに陥ったり、最初下手糞だったのが切っ掛けを掴んで飛躍的に巧くなったりするわけです。
これを、声優という同じ役者が演じているもんだから、彼女等には物凄い試練なんじゃないでしょうか。
「下手だということを巧く演技する」これは、きつい。
その後に「巧くなったと分かるように演技する」これもしなければいけません。
(実際、現時点では主人公より巧いはずのライバルが、その声優が主人公の声優よりも巧くなかったりして、作品の題材からそれを意識せざるを得ないんで、いささか可哀そう)
どうやらこの作品には、実写のテレビドラマもあるみたいで、尚更大変そう。


登場人物のドラマの他に、直接演じる舞台や映画が平行して進むというのが、想像以上に面白かった。
舞台だと何日か公演することが多いわけで、芝居中の同じ場面が複数回描かれることもあるんです。
でも、三回同じ場面を映してもどれも、飽きずに異なった心境で観られる。
作る側にとっては大したことじゃないのかも知れませんが、この作り方にもう、びっくりしました。


セリフが特に最初の頃は演劇みたいな長ゼリフやモノローグが多くて、テレビとしては野暮ったいかなと思うんですが、実はそうでもなくて。
カメラが色々動いていつも動きがあって、それにセリフをかぶせる感じで、セリフなんてテレビ特有の物を書かなくても、と言うか、書かない方が面白い枠の使い方があるだなんてちょっと信じ難かった。


まあ、絵が崩れることが多かったり、女の人向けなのに主人公達の服装がいつも同じだったり、展開がいい加減ワンパターンだったりといいことばかりではないんですが、でも面白いので、観てみてはどうでしょうか。
ハリウッドじゃありませんが、5分に一回くらいは主人公に試練が襲ってくるんで、そういう意味では飽きずに観られると思います。
何より無料ですし。
全話配信は2/21までのようです(と言っても完結したわけではなくて、今までGyaOで配信していた分のことです)。


RPGファンには第20話がお勧めです。
「このPCにはこのセリフを是非言ってほしい」と苦労して誘導するのが、舞台本番、アドリブで展開されます。