繰り返し、繰り返し

宇多田ヒカルの『ULTRA BLUE』、ここのところ毎日聞いています。

ULTRA BLUE

ULTRA BLUE

最近、浮気に興味があるのでうまくはまってしまいましたねえ。
と言っても「浮気をしてみたい」という意味じゃありませんよ*1


浮気の歌が多いアルバム。
はっきり浮気と言わなくても、口には出せない類の気持ちを歌っているのは確実で。
「言葉に出せない」という状況にいく通りもあるのが恋愛の面白いところです。
そんなわけで最近はつとめてラブソングとか恋愛ドラマに触れるようにしているわけですが、やっぱり浮気、不倫というのは面白い。
当事者が「好きなんだから仕方ない」と割り切っていない方が俄然面白い。
その表現も色々あって面白い。
ドラマはまあ、なんによるのか幾分手法の固まった感もありますが、音楽はそうではない。
これは、音楽はメッセージだけでなくメロディもあって、特にそっちの方が重要に見えることもある、という特性によっているんでしょうか。


彼女はセカンドアルバムが一番いいと思っていたんですが『ULTRA BLUE』もかなりいいですね。
表現に使える言葉が多くなってこんな伝え方もあったんだなと思わせられます。
まあ僕は音楽はさっぱり分からないのでひょっとしたら普通なのかも知れませんが。


「表現に使える言葉」というのはここではメロディのこと。
歌詞の方が重要だ、メロディの方が重要だ、ということは勿論なく両方大事、その点で、このアルバムの曲は、メロディも印象に残るしそれに乗せて歌詞もすっと頭に入るし、そのバランスがいい。
繰り返し聞いて飽きない。


繰り返し聞く物である、というのは音楽の重要な特性だよなあ。


ちなみにお気に入りは今のところ「日曜の朝」。
アンニュイでどういう状況だか分からないしはっきり言わないけど何か秘めていそうで聞いてその状況がどんななのか殆ど確信させてしまう、というのが好みなのかなあ。
僕も好きです、日曜の朝。
まあでも、一番の本当のお気に入りは、アルバム全部通して聞くことです。

*1:そもそも、浮気という現象を成立させるのに不可欠なある二つの要素が僕には欠けていますから。