目薬αで殺菌します

いつも曖昧なシリーズですが、今回も曖昧。
続いてきたギリシァ文字に関連する(と思われる)事件に、犀川創平や西之園萌絵が何らかの見解を口にして見せるのが特徴の巻でしょうか。


ネタバレします。


TTK製薬という会社の目薬に希硫酸が混入される事件が起こり、その会社から調査を頼まれる探偵赤柳初朗と、関係があるのか無いのか、手に目薬を持った死体を発見してしまう加部谷恵美を軸に、話は進んでいきます。


その目薬の製品名に「α」の文字が含まれていることから、みんな、これまでのギリシァ文字関連の事件と、そして真賀田四季との関連を疑い始めて。
犀川がそのことに、自分の見解を示すのがクライマックスです。自分の見解ではなくて、そうとしか考えられない、という言い方で。


なんだか、シリーズ第一作なんかの、プロローグ的な雰囲気を持った一冊でした。加部谷が、海月及介に振られてしまう、という所も含めて。
続刊が出るなら、楽しみだなあ。


追記。
ネタバレってのは、加部谷が振られることですよ? 重要ですよね?