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表紙とタイトルが気になって買った安倍夜郎『山本耳かき店』。
最近安全な本ばかり買っていたので久々の表紙買いでしたが、当たりでした。まんがは、表紙の見える平積みが、かなり大事ですねえ。
- 作者: 安倍夜郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: コミック
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一回八百円で耳かきをしてくれる、山本耳かき店。
悩みだったり悩みじゃなかったりを抱えている老若男女がその至福の耳かきで昇天していくという短編集です。
前半、その回の主人公の状況を描いて、何かのきっかけで山本耳かき店のことを知って耳かきをしてもらって気持ちいい、という展開の期待を裏切らない話なのですが、解決の手段が耳かきだというところが凄いいい。
嫌なことや嫌な人の知らなかった(いい)一面を知るとかではなくてただ耳かきが気持ちいい、死ぬほど気持ちいい、というだけで終わるのがいい。
原因なんか解決しないで、ただ、身体的な気持ちよさで終わるのが、とてもいいのです。