お好み焼きなRPG

お好み焼きを食べました。
「お作りしてもよろしいですか?」と訊かれたので「はい」と答えて作ってもらいました(ありがとうございます、と言って作り始めました。へりくだり過ぎじゃない?)。
美味しくなかった、首を傾げてしまいました。


正直なところ、自分で作った方が上手くできたと思ったくらいです。
と、いうところで「お好み焼きと言うのは、作る過程の一部をお客さんに丸投げするある意味不完全な料理なのだなあ」と思い至りました。
客が作り方を知らなかったり下手くそだったら勿論、店員さんに作ってもらう方が安定した美味しさを保証されていいですし、名物店員さんであれば相当旨いことでしょう。自分の腕に自信があるのならば、客が作ればよい。
しかし、客が自分で作るのにはただ美味しい / 美味しくないということ以上に「自分で作る楽しさ」という物がついてくるのが、大事です。


というのは、ほぼそのままRPGの構造でもあるわけです。
RPGは、製作の一部をGMとプレイヤーに託した、不完全なゲームなのです。


その店にはご多分に漏れず「美味しいお好み焼きの焼き方」というカードがありました。
お仕舞い。