蹴りを付ける

1st Albumや2nd Albumを引っ張り出してきて、延々と川本真琴を聞いている毎日です。
昔はまっていた曲達というのは、その頃の気持ちがいくばくかは今でも残っていて、その自分の中の気持ちを確認しながら聞けるので、二重に楽しいですね。
多分今聞いても普通に「凄いなあ」と思うけど。当時、彼女は、もう二十歳を越えていたのにこの感性。
中学、高校生くらいの感性と、小学生くらいの冷酷さを綯い交ぜにしたような。
とは言えあまり歌は聴かないので、他の人と比較はできないんですが……。


いわゆる十代の感性で歌った曲々だと思うのですが、果たして彼女は、その頃の気持ちに蹴りを付けられたのでしょうかね。
大塚英志氏が、確か「コミックガム」誌の「最後尾のエヴァンゲリオン論」という連載だったと思うのですが、
「『エヴァンゲリオン』の庵野監督は十四歳の少年少女にメッセージを投げ掛け、衝撃を与えたわけだが、そろそろ蹴りを付けてもいい頃じゃないか、寧ろそうするべきだ。そうして責任を取るべきだ」と言っていました(氏のことなので、本当はもっときちんと言っていたと思うのですが)。
川本真琴の歌を聴いていて思い出しました。


ちょっと前までウェブページで「音楽活動は止めました」と書いてあったのですが、ちょこちょこと音楽を再開しているみたいなので、少し注目してみたいと思います。
ちなみに一番好きなのは今も昔も「STONE」。
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