RPGは日常をやるのが一番面白い

と、先輩から言われたことがあります。
その意味が、最近分かってきたかもしれません。


今、『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』と付き合ってきた(個人的)集大成ということで、シナリオ集『ゲヘナ*1』の一本を、史劇としてプレイしているのですが、今日は第一話のエピローグでした。


カマリリャの猟犬”の異名を取る剣士ヴァレンティン(プレイヤーは Professor さん。サイトはこちら)と、<父>の復讐の為、ある血族を追っているルーシー・カスター(プレイヤーはアオレンジャーさん。日記はid:aorenjar)との物語。
前回の最後、互いに、人間だった頃の夫婦であることを知った二人。ヴァレンティン(<人間性> ●●●●○ ○○○○○)は然し職務に忠実で、ルーシー(<人間性> ●●●●● ●●○○○)はショックのあまり誰との接触も断ってしまいました。


軟禁している少女を尋問するのに必要なので、ルーシーを呼び出そうとグールを遣いに出すヴァレンティンですが、グールが一週間通い詰めても彼女は顔を出しません。
そこへ、マルカヴィアン氏族のアルベール(プレイヤーは友若さん。日記はid:rtomowaka)が電話を掛けます。用件は些細な物なのですが、関係無い所で発展した話から、ヴァレンティンは、自ら、直接ルーシーに会いに行く決心をします。事態に動的な属性を与える、マルカヴィアンの本領発揮でしょうか。


そして、対面する二人。
「少女の尋問に適任なのはルーシーだから、来てほしい」
ただそれだけのことを伝えるのに、やり取りに、一時間半。
いい物語でした。


ここまできて気付かれるでしょうが、ストーリーテラーの僕は、殆ど全く、何もしていません。
グールもプレイヤーがロールプレイしていました。
プレイヤー会話で「じゃあ呼ぶから来て」「OK」二秒で済む話に一時間半掛けられるだけの、『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』、その他のRPG経験の積み重ねの、成果なのだと思います。
いいプレイヤーに恵まれています。
今後が楽しみ。僕も精進しないとな。

*1:Gehenna