トムの穴

ワールド・オブ・ダークネス』の p.16、半ページほどの簡単な「場面」描写を読みました。
ここに全文引き写せるほどの短い話です。


昔遊んだ所、そこを久しぶりに訪れたのか、トムという男がガールフレンドに子供の頃を話します。
この泥の泉の中にどこまでも続く穴があって、昔、一体どこに続いているのか探ろうと潜っても、結局端までは辿り着けなかったこと。
それから、今、そこに潜るつもりでここに来たことを。
制止するガールフレンドを振り切って潜るトム。
そして……。


以下、ネタバレを含んだ感想です。
これを読んでしまっても大丈夫だとは思いますが、短いので、できれば本文を読んでからどうぞ。
トムがずっと帰って来ないのを受けてガールフレンドはとても心配がるんですが、そこで待ち続けたり人を呼びに行ったりせず、自分で下着だけになって泉に入っていったのに、感心しました。
話の展開と分量のせいだとは思いますが、そういう行動を取る女の登場人物はあまり見ません。
ちょっと驚きました。
それだけ。