天使の声

ワールド・オブ・ダークネス』の p.31 「天使の声」を読みました。
ちょっとこれは……いいですねえ。
「痛みの預言者」と呼ばれる人が残した遺書の形式をとったショートストーリー。
今日は、ネタバレなんて気にせず書きますね。
やや嘘あり。まあ、それが WoD ということで。


「痛みの預言者」が12歳の頃、天使が舞い降りて世界の古よりの歴を彼に語ってくれました。
最初は神が第一の子供(=天使)を造り、第二の子供(=悪魔)を造り、そして第三の子供(=人類)を造った、と、ああ、神話的だな、と読んでいました。
人類が天使に喧嘩を吹っ掛けて勝ってしまい、生き残った天使は8人。
そのうち四人が人類に呪い(沈黙、死、苦痛、恐れ)を掛け、残りの四人は呪いを留保するとか言って、神話っぽくて、わくわくしてしまいます。


ところが、時が現代に近付くに連れて怪しくなってきます。
天使は「痛みの預言者」に語ります。
電磁波の発見は、神との更新手段に至る、最初の発見であったと。
天使は神を「神の機械」と呼んで、天使とも悪魔とも、そして人類とも、電磁波などを利用した“信号”によって交信できるというのです。


話はそこで止まらず、アポロ計画によって月で発見された遺……ああ勿体無い、やっぱりここで止めます(笑)。


このイカガワシサはいいですねえ。
大笑いしつつもついつい引き込まれて読んでしまいました。