むげふぁんホラー

無限のファンタジア』のホラーシナリオを体験してきました。
GM、プレイヤー含め、ホラーは他のジャンル以上に「ホラーとはこういうものだ」ということがはっきり言葉になっているんだなあ、と実感です。
あと、このシステムがよく作られていることも実感。
同郷の会社が作っていますし、応援した方がいいんでしょうか。


今日は『ヒーローウォーズ』のナレーターをする積もりで例会に行ったのですが、『ワースブレイド』の人にじゃんけんで負けたので、泣く泣くもう一卓の方の『無限のファンタジア』に入りました。


こっちはこっちで楽しみにしていたのです。
実は先日、IRC チャンネルの #wod-jp(サーバー:irc.trpg.net 等)*1で「(ホラーの)雰囲気を出すのが苦手なんですよねえ」と漏らしたところ、その場で色々と秘儀を伝授してもらったので、「ホラーシナリオです」という紹介のあったこっちのセッションも、興味があったのです。

ホラーについて

コンベンションのテストプレイなのでシナリオ内容は割愛ですが、GMはホラーにするべく頑張っていたと思います。
イベントはそれっぽいですし、口調も、最後までホラーっぽいのを貫いていました。
描写も悪くない物でした。
が、やっぱり視覚情報が多くて、触覚、嗅覚の情報は少ない。
ホラーの雰囲気を出すのに、五感の描写に気を使うといいと思います。
腐臭や高い湿度あたりを説明すると、それだけで大分違う調子を、プレイヤーに感じさせられたと思います。
偉そうですが、全部受け売りです(笑)。


あとはホラーっぽいシチュエーションをプレイしたいのか、実際少しでもプレイヤーに怖がってほしいのかは、はっきりしておいた方がいいですね。
GMが喋った後一瞬だけ、プレイヤーが黙ってしまう場面もあったので、後者を頑張ってほしい。


そして……根本的に、あの世界の冒険者、即ちモンスターやアンデッドを相手にしているPCが、ポルターガイストで果たして怖がるのかという問題も……。
これは巧くごまかすしかないですね(笑)。

無限のファンタジアのシステムについて

前々から「ライトファンタジー好きにアピールしつつ、渋い、或いは深みのある世界を愛する人も好むような要素を入れている*2」というこのシステムの頭のよさに、何とも言えないもどかしさを覚えていたものですが、今日も一つ、頭のいい点を見付けました。
グリモアエフェクトです。


PCは全員「希望のグリモア」と呼ばれる特別な力を持った水晶のような物の加護を受けているのですが、その加護を消費して、判定の達成値を飛躍的に上げることができるのが「グリモアエフェクトの発動」です。
同時に、これはPC間の魔法的な繋がりを利用してもいるので、PC間の絆が強まります。
達成値の上がり方が尋常ではありません*3し、強まった絆を利用して連携を取り、相手に暇を与えず攻撃を続けることもできるので、プレイヤーがその気になれば、どんなにピンチでもあっという間に敵を倒すことができます。
始め、ルールを聞いただけだとぴんと来ないのですが、実際に使ってみると強力さが実感されます。
トーキョーN◎VA』シリーズの「神業」や『扶桑武侠傳』の「生き様」などの、FEARの言うブレイクスルーに当たるのでしょう。
さり気無くルールに紛れ込んでいるので、暫く気付きませんでした。
この辺も頭がよくて、ううーむ。


無限のファンタジア』はいいゲームですよ、ほんと。
完成度が高いと思います。
でも、エンジェルの「ぼんやりすると体が浮かんで風に流されてしまう」という設定の意図は分かりません(笑)。

*1:WoD や全然関係無いことを話しています。

*2:意外と殺伐とした世界、意外と設定されている文化、など。

*3:クリティカルも含まれることが多いから。