ココア

暖かい(ことを想起させる)物には「コタツ」「朝の布団の中」「肉まん」などがあります。
「ストーブ」は案外と、当たり前過ぎてか、暖かさをイメージはさせません。
「ココア」は暖かく思えます。


ミルクココアの袋を開けると、鼻いっぱいに甘いくすぐりが広がって、幸せな気分になります。
袋の説明書きにある通りに作ると、いささか薄味の水っぽいココアになってしまうので、スプーン一杯分多く、粉をマグカップに入れるようにしています。


でも今日は、ココアパウダーと砂糖と牛乳でココアを作ってみました*1。久し振りです。
これをすると小さい頃、ストーブの前のムートンに座ってテレビを見ながら、親が作るココアを心待ちにしていたことを思い出します。
一時期は熱心に作って、それぞれの材料の比を幾らにすれば、一番美味しい自分好みの微かな苦味の絶妙なココアが出来るか、試したものです。
今ではすっかりそれも忘れてしまって、「概ね自分好み」というようなぼけた程度に収まってしまいました。
それでもインスタントよりは大分美味しく出来ます。


幾ら美味しくても、また以前のように何度も作ろうとは、正直思いませんけれど。
インスタントが手軽ですし、ココアパウダーから作ると、牛乳が温まるまで焦げないようかき混ぜるというだけの作業に、堪えられなくなっていました。
ちょっと何かの合間に甘い物、と、そういう気分で飲むならインスタントの方がずっと向いている。
たまに、週に一度くらい、作るのがいいようです。


ところで、僕は甘さと酸味の混じった、例えば果物入りのケーキなどは食べられないのですが*2、そういった物が好きな人にとっては、ココアにレモン果汁を垂らしたりジャムを溶かすと、美味しく飲めるものなのでしょうか?

*1:ココアパウダーはバンホーテンの物しかありませんでした。森永のが美味しいと思っています。

*2:果物その物は食べられるのですけれどね。