ウィザードリィRPG復刻版

プレイヤー補填の為に『ウィザードリィRPG復刻版』をやって来ました。

ウィザードリィRPG

ウィザードリィRPG

コンピューターゲームの『ウィザードリィ』は、1を1、2時間程度やっただけで、あとは全く知りません。(テーブルトーク)RPGの方も今日が初めて。唯一知っているのは、手塚一郎が書いた『ワードナの逆襲』の小説です。


僕はダンジョンシナリオが苦手で、ゲームが始まる前はちょっとこわごわ、他のプレイヤーやGMの迷惑にならないといいなあって思っていました。
でも始まってみるとどうしてどうして、『ウィザードリィ』って面白い。
「妹をさらった黒騎士を追って、妹を助けてくれ。黒騎士の生死は問わん」という貴族の依頼を受けてダンジョンに潜り込むPC一行。
途中で、実は貴族の方が悪者だと分かります。魔神の力を使ってこの街や世界の支配を企てていて、その為に血縁者の血が必要だというのです。
でも、我等がPC達、四人中三人の性格が《邪悪》なので、全然お構いなく「このまま黒騎士をぶち殺して妹を救出して、貴族から報酬を貰って、あとは街からとんずらこけばいいやあ」との共通見解が出来上がります。
――唯一《中立》の僕以外は。


プレイヤーみんなの共通見解は、「このまま貴族の為に働く」。
GMの希望としては(多分)「騎士について、貴族の陰謀を阻止する」。
で、その二つの選択にはすぐ結論が出る筈もなく、結局「《中立》の性格のキャラクターは、今まで住んできた街には、愛着持ちそうだよなあ」という判断で黒騎士につくことにしました。
僕のキャラクターが最大戦力なもんですから他のキャラクターも黒騎士側に回り、あとは貴族を殺して終わったのでした。


やー。
まさかダンジョンシナリオで、『ウィザードリィ』で、こんな究極くさい二律背反に悩まされるとは思いませんでした。
マジで楽しかった。



あと、セッションとは関係無いんですが、もう一つ『ウィザードリィ』の興味深い所を発見。
キャラクターには職業があって、戦士・盗賊……と始まって侍や忍者まであるんですが、一際目立つのが君主です。
「え? 君主がダンジョンに潜るの? なんで?」とひとしきり話に花も咲きました。
領地を運営する資金繰りの為か、ダンジョンその物を領土とする為か……。
ロマンチックだなあ。
迷宮キングダム』のご先祖様みたいな印象を持ちました。