もう、英雄だよ。

オープニングとクロージングでは、『死より速き』<ファースター・ザン・デス>メフィの小説が載っています。メフィは、日本語版『』の章扉ストーリーでも出てきた人、じゃなくてガルゥですね。


んで、クロージング小説「Legacy」ではこんな場面があります。
なんか物凄い勢いでネタバレなんで、未読の人は読まない方がいいかも知れませんが。


「子供達」なるパックに、Wepauwet(ウェパウウェトって読むのかな?)っていう人だか精霊だかが、自分の遺産を授けようと言っている場面。


「お前たちはこれをやらねば! 英雄になるんだ!」
「もう、英雄だよ」メフィは言った。
これを見て、「子供達はもう充分、すべきことをしたんだから、英雄と呼ばれるまでになっているんだよ」という話かと思ったのですが……

「ガルゥなのだから。そして今、することがある。部族のためではない。己のためですらない。ガイアが死につつあり、戦う者を必要としている。それだけが責務だ。忘れてしまっていたのだな、精霊よ」
最後のシナリオ集の、最後の小説の、その最後のページに来て「ガルゥだから英雄」という地点に立ち戻るのは、ちょっとセンスがあり過ぎる。
(或いは必然とも)
正直微妙と思う箇所もある小説ですが、読んでよかったなあと思います。
アポカリプスキャンペーンをする時は、訳してプレイヤーに配れるといいのですが……。


出典は『Apocalypse』のP.222です。