ニューオーリンズ:闇の歩き方(V:tR)

ようやく「ロール&ロール」の Vol.29 を読み始めました。季刊「R・P・G」も読んでいるんですが、とりあえずこっちから。
と言っても今日読んだのは『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』の記事だけです。

Role & roll vol.29―For unpluggedーgamers

Role & roll vol.29―For unpluggedーgamers


今回は、翻訳者の一人坂本雅之と、『ガンドッグ』でおなじみ狩岡源による、ニューオーリンズ紹介記事。
ニューオーリンズはルールブックでも紹介されている都市で、これはその追加設定、みたいな記事でしょうか。「設定」と言うのは不正確で、現実世界のニューオーリンズのホテルとか、雰囲気の伝わる映画なんかも紹介しますが。


勿論、ニューオーリンズにおけるヴァンパイア達のことも載っていて、これがよかった。
著名ヴァンパイアと版図(縄張り)の話があるのは勿論なんですが、「ニューオーリンズの主要な血族」っていう表が載っていて。
名前・氏族・盟約・派閥・特記事項が簡単に載っているのですね。
「派閥」です。


普通、ルールブックを読んですぐに考えるのは、『ヴァンパイア』の場合、
 ●「芥川賞は、石原慎太郎を始めとするインヴィクタス*1の版図なんだろうなあ」
とか*2
 ●「芸能人が知事になるような所は、大体、カルシアン運動の支配が強いのかなあ」
などと、盟約ごとの勢力図だと思います。
が、ニューオーリンズを二分する派閥は、公子ビダル(ランケア・サンクタム)につくヴァンパイアと、サボア(こいつもランケア)につくヴァンパイアだそうです*3。ルールブックの記述からも読み取れるんですが、こうして表になるとはっきりしますよね。*4


『ヴァンパイア』ってけっこう、「個人のストーリーなんだ!」って側面の強いゲームだと思うんです。
だから、盟約とか社会的状況と同等かそれ以上に、「個人的なつながり・思惑による派閥」を重視するのは、重視するという態度をオフィシャルが見せてくれるのは、いいなあと思うわけです。
自分で都市設定を作る時の参考にもしようか、と、思うわけです。


まああとはほんとは、ルールブックの最後の設定って、ちょっと、疲れてだらだら読んだりもするんですよね(苦笑)。だから改めで表で見ると分かりやすい。
ニューオーリンズ舞台では、やらないし」という意識も働かせながら、読んじゃいますし。
(本当は使えばいいのにね。まあ、今は、知り合いと都市設定作っているので、そっちでやっちゃいますわ)


……うーん、なんか、「無理やり取り上げた」みたいな感じの話になっちゃってますかねえ。
表を見てかなり、キタコレ! とか思ったんですが。
コミュニケーションて難しいわっ。



なんかちらっと見たら、「私の愛したゲーム」の担当が、『シャドウラン』の主要著者の一人、ボブ・ボイルでした。明日はこれからかなあ。
特集記事より先になりそう(笑)*5

*1:伝統主義。

*2:あ、最年少・女性作家ダブル受賞とかは、カルシアン(「よりよい社会を!」)色が強いのかもな……。『蛇にピアス』とか考えると、老魔女の環(女と血に関する妖術を扱う)ってセンも。

*3:正確にはバロン・シミテール派閥も強いですが、まあ。

*4:石原慎太郎村上龍って、どっちもインヴィクタスっぽいけど、文学だと話合わないんじゃね? とかそういう。はい、偏見です、済みません。

*5:今号の特集は『シャドウラン』で、紹介やリプレイが載っている様子なのです。