最後の深淵?

夕食直前に『これから深淵やらない?』とのメール。
「終電までに帰れるなら」と返してしまったのが運の尽き、ばっちり始発で帰りましたとも。


久々の『深淵』で、多分もしかしたら最後かも知れません。少なくとも今年度は最後でしょう。


物語は実に『深淵』らしい物。
魔物の棲む森が近くにある地域の、ある村。他の村とは違って魔物の出現率が低く、領主の治世がいいのだなあと思わせます。勿論、この『深淵』の世界において、そんな都合のいいことが、何の陰も無く起こることはありえないのですけど……。


PCは、先日死んでしまったその領主の娘、その元許婚、この村の住人の三人。
三人が夢歩きに促されて、治世の陰にある「犠牲」を知ることになり……。


オーソドックスと言えばオーソドックスなシナリオ。これでシナリオになるには、少しシステムを選ばないといけないだろうなあ。だからやっぱり、『深淵』らしいシナリオだと思います。
設定は前から考えていたみたいですが、突発セッション、ほとんどアドリブで、よくまとめられたなあと思います。情報提示の展開は、もう少しビジョンと持てていたら、尚よかったと思いますが。


セッション後プレイヤーの一人が「プレイヤー間で、ストーリーの駆け引きをするようなゲームは久しぶりにした」と言っていました。
「駆け引き」という言い方はあまり好きではないのですが、確かに、みんなでストーリーの方向を探りながらプレイするのは最近見ませんね。なんか、決まったストーリーの中、プレイヤーに許された自由度の中で遊ぶ、ということに慣れてしまっていた感じ。
まあ、『深淵』タイプのシステムは、よく失敗するので前面には出にくくなっているってのもあるんだと思います。嗜好が多様化しているのが当たり前になっている昨今は、益々、ですね。
昔「失敗していいゲームは、RPGだけなんだ」と言っていた人がいましたが、その辺の面白さもやっぱり、中々受け入れるのは難しいよなあ。