ぼくのエリ 200歳の少女

もうすぐ13歳になる12歳の少年オスカーと、もう長い間12歳をやっている少女エリの交流の物語です。
虐められっ子のオスカーは、エリと出会うことで自分を変えて虐めっ子にやり返せたりするようになります*1
一方バンパイアのエリは、人の血を飲まなければならない辛さ、仲間(友達)がいない寂しさなどに苦しんでいます。


この二人が交流する青春映画なのですが交流の方法がよかった。
勿論、普通に会話もするのですが、なんとモールス信号。
アパートの隣の部屋に住む二人は壁越しに、モールス信号で会話をするのです*2
それと、オスカーが寝ている間に書き残された、壁や紙へのメモ。


モールス信号というのが特に特徴的なのだけど、「二人で約束を作って、それを使って交信する」というのが、僕にとっては新鮮でした。
新鮮というのはちょっと違うのかな、昔からありますしね。“今”、必要とされている表現、今活きる表現なのじゃないかなあと思ったのです。


そこが、『ポーの一族』と大きく違う所なのだと思います。

*1:エリの都合のいいように作り替えられているような気もしますが(笑)。

*2:実際モールス信号で会話する場面は劇中、二回しかありませんでしたが原作の邦題が『モールス』であることを考えると原作ではもっとあったんでないかなあ。