リトル・トリップ

よく授業をサボる遊び慣れた、と言っても男遊びとかじゃなくて一人であちこち遊びまわるのが得意な風の友希と、委員長と呼ばれるいつも勉強しているお堅い感じの絢子の話。


友希が屋上でだらだらしていると絢子が男の子に告白されている現場を目撃、やれやれ、という顔をして入り口のドアから後者に戻るとたむろしている女の子達、「あいつが告白されるとかおかしくない」みたいなことをささやき合っています。やれやれ、という顔で階下に戻る友希。その後、放課後に絢子を見かけて話したり、少しずつ仲良くなっていく友希。
絢子が苛められ始めたのをきっかけに知り合いから車の鍵をだまし取って二人でプチ家出をしてしまいます。その辺の交流が本編。


友希が絢子をぐいぐい引っ張って内に籠もった感じを少し開く話かと思って観ていたら、というかしばらくは実際そういう話だったのだけど、突然友希が絢子の言葉にカチンときて怒り出して、二人別々に行動したり絢子から歩み寄って仲直りしようとしたり、意外と対等な感じなところにびっくりしました。


脚本は普通によくて、それから俳優が、特に友希役の未来穂香が、予想外に上手くて、期待していなかった分とのギャップもあってとてもよかった。でもどっちも、ディレクションが台無しにしてしまった感じ。何だろう、女の子の容姿的な可愛さをよく見せようという感じなのかな、場面に緊張感がなくて、短い映画なのにだれてしまいました。