悪意とか別離とか未練とか
「大丈夫、わたしがずっと見ているし。いけない所も何とかしてあげるし、とにかく一緒に行こう」
そんなことを言うけれど君は、結局のところ、「あの時の僕」にしか用が無かったわけだ。僕は先行かせてもらうけど、君はずっとそこにいるがいいさ。悪いね。
「だってさ、無理に自分を変える必要無くない? いいとこいっぱいあるのに」
こんなことも言ったね、君。いい所って何? 君と僕の、合っていた部分だろ? 僕の中の、君が好きな部分のことだよね。そりゃ僕だってそういう自分は好き。君と笑えたら楽しい。でももう無理。只合わせるだけなんてできないんだ。
「どうせわたしが好きだって言うと、そこの部分だけ切り捨てるんでしょう?」
そんなことを言われると、只々困って笑うしかできなかったじゃないか。それは君が、こんなことを言うのはとても悲しいのだけど、僕と未来を分け合うつもり無かったってことだよね。大袈裟な言い方だけども。どれだけ「変わったって大丈夫。むしろ楽しい」と言ったって、それは君の望んだ範囲でだけだったんだよね。
僕は、僕に、自分を変えることを許してほしかったんだ、多分。
付き合ってくれるのは嬉しいし、楽しいし、幸せなことだった。でもごめんね、それだけだと、やっていけなくなった。
バイバイ。
-
-
-
-
- -
-
-
-
今日は天気がよくて暖かくて、おまけに徹夜だったので、変なふわふわとした頭の一日でした。