同胞の難しさ、大切さ

ヴァンパイア:ザ・マスカレード』のセッション。
僕はギャンレル氏族のキャラクターをプレイしました。


事前のEメール交換にて、プレイヤー三人中、僕を含む二人が六条の掟に違反する、という設定になってしまった模様。


個別のオープニングを済ませた後、街中の血族が集められました。
口を糸で縫い合わせて、木箱を叩いてモールス信号でお話する公子から、参議の一人が滅びを迎えたことと翌日から一週間、咎人狩り*1を宣言されます。
一週間後までに、四人の咎人を狩り出すこと、と。
まあつまり、これを機会に増えすぎた血族人口も減らしてしまおう、ということですね。


勿論自分が咎人という自覚のあるプレイヤー・キャラクターもいます。
父が咎人で、彼を助けたくて、他に四人、咎人を狩ろうともくろんでいるプレイヤー・キャラクターもいます。
しかし所詮、プレイヤー・キャラクターは、一人では何もできない幼童です。
そこで、各々軽く一人の無力感を味わった後で、三人で同胞を組もう、というシナリオを、僕は描きました。


ルールブック中、幼童は弱い、だから複数人、固まるのだ、という記述がありますが、実際のセッションでは、あんまりその辺、重視されず、単なる「PCが一緒に行動する理由」として扱われることが多いと思います。
或いは、全く同胞を組む必要が無いか。
だから、独りの無力感、幼童としての弱さを自覚して、その上で弱いものどうし固まる、という物語をセッション中にやるいい、そして稀有な機会だと思ったのです。
しかし……。
敢えて自分が「掟をあまり理解しておらず、違反もしている」というところを描写すると、それをネタに、父の為僕を借り出そうとするキャラクター、自分が生き残りたい為に、僕を狩り出そうとするキャラクター……。
ストーリーテラーの救いの手が入るまで、二人から僕が逃げ続けるという展開でした(笑)。
まあ、意図を伝え損ねたんですな。よくやる失敗です……。


やっぱり、同胞を組むのって、難しいですね……。
最初から組んでいる方が楽です(笑)。

*1:辞書には「とがびと」は無く「とがにん」しか載っていないのですが……。まさか、ね。