天龍八部 5〜8話鑑賞

天龍八部』のDVD2巻(5〜8話)を観ました。
面白かった。


仙人でさえ抗えないという媚薬「陰陽和合散」を飲まされて、血の繋がった妹と同じ部屋に閉じ込められた段誉(だんよ)。
しかしその妹木婉清(ぼくえんせい)は段誉を慕っていて、最初は内功を使って堪える*1のですが、すぐに「わたしを抱いて」と迫ります。
実の妹と交わってしまっては家の名誉を汚すと、自分の想いにも抗って段誉は逃げるのですが、その逃げっぷりが堪らない。ぐるぐると回転しながら彼女の手を避けたり、壁を登ったりしてよけるのです。こんな状況でも、武侠っぽいところを見せてくれるんですね。
大笑いしました。


しかし何も、笑える場面ばかりではありません。ちゃんと、格好いいところもあるのです。
ある坊さんが上の二人を閉じ込めた爺さんに囲碁の勝負を申し込み、どちらが先手かと言い争っている時のこと。


 では言い逃れでのできない問いにしよう
 この老僧が70歳の時――
 足の指の数は奇数か それとも偶数か


「偶数に決まっている」と、言い当てられてしまうその僧ですが、しかし……。
格好いい。痺れました。こんなことで奇数と言われてしまっては、納得するしか無いよなぁ。


これを先に観ておけば、『扶桑武侠傳』のGMでも、もうちょっとだけ、PCを演出してやれたのだろうなあ。残念。


何故いきなり2巻かというと、借りる時によく確かめず、間違えて借りちゃったのですね。
最初は気付かず観られたのですが、途中で現れた「第六集」の文字を見て、しょんぼりしました。

*1:笑いました。