五つの花の歌

今号の第三位、井上鮭による『扶桑武侠傳』リプレイ「五つの花の歌 第壱花 桃花」の後編です。


プレイヤー操る武侠二人を襲う剣、というラストで終わった前回を受けて始まっています。
剣を振り下ろしたというのが小林正親操る宿敵の李狼風。
そのまま戦闘に突入し、そして、なんと、宿敵が勝利してしまいます。
その後GMとプレイヤーがどうしたかは読んでのお楽しみ。
いやぁ、こういうセッション、やりたいですねえ。


さて、実はこの連載、個人的なメインはここではなく、宿敵を描いた小説パートなのです。
今回は、セッションの後の宿敵の様子が描かれています。もしかしたらGMの口でプレイヤーに描写された部分かもしれません。
宿敵が選択した、今までの(辛い)生き方と、そして今回のセッションラストとの対比が、ちゃんと描かれていると思います。


まだまだデビューしたてで小説として拙い所はありますが、でも、こういう内容なら、連載中ずっと描いていってほしいと思います。
やっぱり武侠武侠になるには、それなりの理由があって、その理由ってのは、誰にも受け入れられる物ではない筈だと、僕も思いますから。