麗しき国

INGA』を二回プレイした後、今度は『深淵』。
http://www.a-third.com/trpg/products/detail/shinen/shinen.html
急にGMを頼んだこともあって添付シナリオの「麗しき国」です。


いや、驚いた。
これでシナリオになっちゃうんですね。
そう言えば、以前プレイしたまた別の添付シナリオもこれくらいでしたし、『天羅万象』の「鬼退治」も似た雰囲気があります。
当時の日本のRPGの特徴でしょう。


シーン数が少なくて、その場で解決すべき「課題」が無いシーンもある。
当然「何をすればいいのかな?」という状況になるわけですが、その間を、プレイヤーが、キャラクターの「運命」なり「縁故」なり、あるいはその他の要素を暗に明に見せることで埋める。
そうしてキャラクター立てて、相互の関係を定め、立ち居地を決める。
それが後のクライマックスでの決断に、大きな影響を与える。
というような、こんなシナリオが、オフィシャルシナリオとして載っているのは、今だと逆に新鮮です。話の筋でなく、キャラクターの方に焦点を当てているのでしょうか。
プレイヤーを信頼してくれているんだなあ。あるいは挑戦してきているのかも(笑)。


まあこれでうまくいかないことが多かったから、それを反省して、FEARは「シーン制」その他を前面に打ち出してきたんでしょうけど……。余談ですがちゃんと歴史に学んでいて偉いですよね、あそこ。
でも、こういうシナリオも挑戦しがいのある物だなやっぱり、と改めて思わされました。
懐古趣味かなぁ。