センチメ
DriveThruRPGで、『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』のシナリオ集『Past Lives(祖先たち)』が、販売されていました。
http://rpg.drivethrustuff.com/catalog/product_info.php?products_id=3365
- 作者: Bruce Bauch,Ethan Skemp
- 出版社/メーカー: White Wolf Pub
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: ペーパーバック
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(たったの9.98ドル!)
昔、このキャンペーン*1にプレイヤーとして参加していました。
(id:s2_it:20050330参照)
しかし、だからこの本を買ったわけではありません。
実は、僕達のパックは、史劇におけるある重要な事件を、すっ飛ばしてプレイしてしまったのです。
(うーんどう書こうかな。
めちゃめちゃ面白いシナリオだと思うんで、
ネタバレ無しにしますね。
抽象的な話になります。
ごめんなさい。
本の題名や表紙からアレコレ想像してください。
と言ってもDriveThruの紹介で色々明らかですね(笑))
三幕構成の第三幕「Witnesses(目撃者)」は、基本的には宿敵を追ってあちこち行くという物語で、その途中、色々なガルゥの色々な事件に遭遇してその目撃者となります。
僕達のパックは、でも、そのうちの一つの事件を、完全にすっ飛ばしてしまいました。
決死の覚悟を持って強大な敵に臨むそのガルゥ達を前にして、覚悟と末路を知りながら、それでも僕らは宿敵を追うこと「だけ」を求めてしまったのです。
プレイヤー : うーんどうしようかな。でも《水びたしの王》のいる方へ行きますか……。
s2 : (あっちで死地に向かっているガルゥには、シナリオの後半で会えるんだろうしな)
ストーリーテラー : じゃあこのシナリオ終わり。
プレイヤー : えええーっ! マジで? 終わりなの? 彼等は? 会えないの?
ストーリーテラー : (笑いながら)いやー。まさか完全に無視するとは思わなかった。でも目的に殉じるならこうなるよな。気が付かなかった。
プレイヤー : …………。
うろ覚えですがこんなやり取りがあったかと。
本当にショックで、開いた口が塞がりませんでした。
そこで、この語られなかったエピソードを見るべく、僕はDriveThruRPGにおける『Past Lives』の販売を心待ちにしていたわけです。
さてようやく本題。そのエピソードの部分を読んだんですが……。
当然、後悔しました。「うお、この話は面白いな。あっ、こんなことが書いてる、かっこいい……」
読みながらあの頃の様子が(物語内の風景と、プレイヤー達本人の様子と、両方)目に浮かんできて、そしてぼんやり思うのです。
でもやっぱり、あそこで《水びたしの王》に邁進してしまうのが僕達っぽかったよなあ、と。
あれでよかったのかもしれない。うん。
で、読み終わって結局想像を巡らせてみるのです。
話の根幹に関わっていたら、どんな風景が広がっていたんだろうなあ、と。
……あれ? 僕のキャラクターは、NPCに匹敵するようなプレイが、できただろうか?
彼らの想いと事件の重さをきちんと受け止められただろうか? あれれ?
あんまりそんな気がしないのでちょっと後悔してしまいました。
NPC、というかその周辺の事件かっこよすぎるぜー。さすがイーサン*2。
歴史に「もし」は厳禁、とよく言われるけれど、やっぱりよく言われるほど、「もしこうだったら……」と考えたくなるものなのですね。
そして、考えた瞬間、大事な物を取り逃がして後悔する。
もう戻ってこないなあ。
読まなきゃよかったっぽい。