ハーンワールド

その後みんなでボウリングに行ってから、先輩は明日帰るというので飲み。
そこで見せてもらった『ハーンワールド 日本語版』。
http://www.sunsetgames.co.jp/rpg/harn/harn.htm

ハーンワールド

ハーンワールド

その先輩が、何故か札幌に来てから買っていました(笑)。
いやあ、本当に出たんだなあ。
うろ覚えですが確か、翻訳権を貰った後に本国のアメリカだかカナダで版権が移ったりして、もう日本語版の発売は絶望的だったのです。粘り強くあってくれた、サンセットゲームズに乾杯!
昨今珍しいボックスRPGで、中には世界設定の本と、ハーン事典と、ヘクスを入れたマップが入っています。勿論、店内でマップを広げる酔っ払いの姿も、見られました。まあ「広げてよ」と言ったのは僕なんですが。
「1へクス進むのに3時間。3へクス進むごとにランダムエンカウント判定」とか、やるのでしょうか。『ドラゴンシェル』の龍殻兵器に乗ればもっとずっと速いな。


これは「汎用RPG」ならぬ「汎用ワールド」で、世界設定だけあって、ルールは無いのですね。自分の好きなルールを使って、この世界を舞台にして、遊べるわけです。「クトゥルフd20:ハーンワールド」とか。
凄い詳細だと前評判があって、んで実際見てみると確かに詳細。でも、宗教はあるけど神は実在していなかったり、魔法とか妖精とかは無かったりと、地球上のある時期、ある場所にモデルを見られそうな物でした。
それは凄いことだし、世界のみで商売になるのはRPGくらいなんじゃないかなあと思うんですが、でもRPGでも、これ使って遊んで、楽しいんだろうかと疑問に思ってしまいます。
或いは、どのシステムを使って遊ぶのが楽しいんだろうかなあと前向きのことも、ちょっと思いましたが。


しかし。
ぱらぱらと何度も設定及び「ハーンデックス(五十音順の事典)」を眺めていると何か変な気分に。
何から何まで決まっていてプレイヤーやキャラクターが「まて、その国では、俺たちの常識が通じるのか? それを確かめないうちはこの作戦、失敗するぞ」とか言うと実際その国の習俗が細部まで決まっていたりとか、とにかく「何でも出てくる」というシチュエーションは面白そう。
ダンジョンズ&ドラゴンズ 第3.5版』でも、これは世界設定じゃないですが、ちょっと疑問に思ったら何から何まで、解決するルールが出て来るのを見て大ウケしていた僕は、かなり楽しめるんじゃないかと踏んだわけです。
植物とか動物とかが全然載っていないのはちょっと不満でしたが。これも地球と同じなんですかね?
そんなわけで《新作ゲーム(主にGMが難しそうなやつ)専用GM》に押し付けようと主張を始めたのでした。が、微妙な顔。


まあ酒も入っているんで他にも色々話しているうちに、『ハーンワールド』のボックスを見て誰かが言いました。
「メイドRPGだ!」




そう、『ハーンワールド 日本語版』を出しているサンセットゲームズは、あの『メイドRPG』や『ゆうやけこやけ』を出していた所だったのです。『メイドRPG』に苦い思い出のある僕はその場でくず折れます。
しかし。
「これ使って『ゆうやけこやけ』でやれば面白いんじゃないか!」と半ば無理やり盛り上がるみんな。
買った先輩までも「それをやるなら、やって報告を書いてくれるなら、取り合えず『ハーンワールド』を置いて行って、次来る時に返してくれればいいですよ」とまで言うのです。
もうこれはやるしかないということで、何かよく分からないけど《新作ゲーム(主にまともにプレイできなさそうなやつ)専用GM》が『ハーンワールド』×『ゆうやけこやけ』をやることに。
そう言えば、来週あたり、ずっとずっと『ハーン』の翻訳を楽しみにしていた先輩が、こっちに来るんだっけなあ。
めちゃ楽しみです。

  • 追記

僕、《新作ゲーム(主にGMが難しそうなやつ)専用GM》に、「『ハーン』やってくれたら、『アンバー・ダイスレス・ロールプレイング』はやらなくてもいいですよ」と言ったような言わなかったような記憶があるのですが酔っていてよく憶えていません。
どうでしたっけねえ、皆さん?