スキー旅行 - 一日目

一泊二日でルツスに行く友人の計画。
http://www.rusutsu.co.jp/
勿論目的はスキー……だったのですが。

出発

僕の住む所は全然山で、通学路に熊が出るくらいなので雪でバスが遅れることなんてしょっちゅうです。
だもんで集合時刻の三十分は前に着くよう、家を出発。バスで言えば、目的の路線の始発に乗ったわけです。
結構、スキーの荷物を持ってバスやら電車やらに乗るのは気が引けます。間に合うようにと早めに出たのが期せずして、ラッシュを避けることにもなって、僕自身にも、周りの乗客にも幸運なことでした。


集合場所には三十分ほど前に到着。
当然のように誰もいないのですが、事前に「待ち合わせ場所を間違える可能性もあるので、着いて私がいなくても電話をください」と連絡を受けていたので、まあ電話はかわいそうかなとメールを打ちました。当然「早いよ(笑)」と。ただそれに続いて「じゃ代理で宜しく!」。何を……? 「存在感」て、言われてもねえ。
って、あれ、後ろのコンビニに参加者の一人が。早過ぎです。早速電話……は番号を知らなかったので、メール。立ち読みしているその人は勿論気付く筈も無く。かと言って、荷物を抱えて中に入るのは嫌だし置いて入る勇気も無い。諦めて待機。


暫くするとメールに気付いて出て来るその人や、ぼちぼち集まり始める他の参加者と雑談しながら、幹事とバスを待ちます。
寒い。
段々、風が強くなってきて、段々、絶えられなくなってきて、「バス遅い」と合唱して待つ数人の男女。こんなに寒いのに、バスが来たのが出発五分前だなんて拷問です。


バスに乗って面白いことに気付きます。
乗り込んで始めのうちは、みんな、席を越えてあっちからこっちへと、広く会話をしています。ですが少しすると、段々、隣の人や、精々前の席の人としか話さないようになります。出発して一時間する前に、もう、隣の人としか話さなくなっています。
すぐに疲れてしまうのか、何なのか。

スキー開始

余計な荷物をコインロッカーに詰め込んで、スキーのブーツに履き替えて、いざゲレンデへ……行ったのはいいのですがリフトが動いていません。一つしか。それも一番簡単なコース。風が強いために他はお休みだそうで。
物足りないなあ。


なんてのは強がりで。


数年振りに滑るのだから、勘を取り戻すのにジャストな所でした。恐れずスキーの中心に乗る、いつでも止まれるスピードを確認する、そのためにこのなだらかコースは丁度よかったのです。
ぼちぼち滑り方を思い出して丁度昼。スキー場のあの、旨くない飯を、喜び勇んで食べに行ったのでした。