何度も言うように、これで「西風の皇子」シリーズはお終いです。 予想が付かない展開があったり。 想えば何でも叶う、だなんて易いファンタジーとは違う、意外と残酷な世界観があったり。 でもやっぱり、想いが、願いが、重要で、その意志がきちんと描かれて…

“世界一の魔法使い”*1ダークロアの過去の話。 ダークロアと、彼の死術の師匠のキリロと、犬の物語。 死術を教えろと言うダークロアに、では自分を殺せと答えるキリロ。そうすれば死の妖精がキリロとの契約から解かれ、ダークロアの契約に応じるだろう、と。*…

後書きでの解説で著者が「バカップル」の一言で終わらせようとしてしまった作品。その通りだと思います（笑）。 ノクスが、持っている「赤石の指輪」にまつわる話を、二つ、ウィルゴに話して聞かせ、一つ、胸の中にしまっておく、と言う物語。 赤石によって…

短編にしかできない（と、思う……）。 突然宿敵のエイルセイルと、妙な空間に閉じ込められてしまう女神メイヴェーラのお話。 ちょっと、具体的にどのお話か思い出せないのですが、突然非日常に迷い込んで、大騒ぎして、終わってみると「何だこんなことだった…

昨日に引き続き「西風の皇子（にしかぜのディディウス）」短編集『西風の贈りもの』を読んで、読み終わりました。 いやー、短編と言うのも、いい物ですねえ。 昨日の「英雄の烙印」は長編からボリュームを減らした風な構成なのですが、今日読んだ三編は短編…